店舗の各所にある看板に意図的に「ストーリー仕掛け」を施すことで、客単価を挙げることができます。
これはストーリー仕掛けで誘導することにより、店に対する期待感を高めて、お客様の財布のひもを緩ませるのです。
なお、このストーリーは「起承転結」で仕掛けると効果的です。
ストーリー仕掛けの効果はどのようなもの?
商品はただやみくもに並べて恰好良く見せるだけでは売れません。
もっとも、やみくもに並べた場合、恰好良くにはならないとは思いますが、それはさておき、物を売るためには、お客様に「何を見せ」(起)、「どこを通ってもらい」(承)、「何を買ってもらうか」(転)「如何に次につなげるか」(結)という一連の流れを仕掛けておくことが大切になります。
そしてこの起承転結ストーリーを効率よく実現するのが看板の役割です。
看板によるストーリー仕掛けの法則
看板で起承転結ストーリーを作り出すときは、次のような原則に基づいた看板作りをすると、お客様をワクワク・ドキドキさせることが出来ます。
- 特徴を一言であらわす(起)
- 特徴の裏付けになる現物を見せる(承)
- お客様を引き込む(転)
- 何を買ってもらいたいか明確にする(結)
特徴を一言であらわす(起)
PRする時は一つのテーマに絞り込んでアピールするほうが強いインパクトがあります。
例えば、「なんでもあります」というお店よりも「このような商品を扱っているお店です」とアピールしたほうが、より多くのお客様に支持される場合が多いのです。
特徴の裏付けになる現物を見せる(承)
お客様が購入に至るまでに目にするものが、店の特徴を裏付けるものであるほど、お客様の期待は高まります。
例えば、「鮮度」を売りにしているならば、新鮮な食材を実際に並べてアピールすることで、購入することへの期待を高めることができるのです。
お客様を引き込む(転)
お客様を確実に誘導するために、お客様が自然と吸い寄せられるコーナーを設けます。
例えば「食品コーナーに試食コーナーがあります」の看板を1枚あるだけで高確率で食品売り場に誘導することが可能です。
何を買ってもらいたいか明確にする(結)
例えば、試食コーナーに、「この商品は…」などの説明書を掲示し、周囲に関連商品を配置します。
これにより「ついでに関連商品も買ってみようかな?」とお客様に思わせるのです。