ポール看板は店舗敷地内の道路に面した場所にポールを建て、そこに看板を取り付けたものを指します。
非常に大きな看板であり、店名やロゴマークなどのシンプルな内容を掲出し、遠くからの目印として使用されます。
主にロードサイドの立地で「車客」を相手にする商売の場合によく使われます。
ポール看板の特徴
ポール看板は支柱により自立しているので建物から独立した位置に設置でき、特に前面駐車場などで道路から建物が見えにくい場合に有効です。
その為、幹線道路に面した路面店の多くが使用しています。
また、駐車場への誘導サインとしての機能もあります。
なお、このポール看板はポールを埋め込む基礎工事が必要であり、物によっては100万円単位の出費になります。
また、4メートルを超える広告塔は建築基準法により工作物の確認申請が義務づけら確認申請が費用と期間の両面で負担がります。
このように非常に高価な看板なので使用を考えている場合は慎重に計画を立てる必要があります。
「車客」を相手にする場合には
ポール看板の主な目的は、車に乗っているお客様、すなわち「車客」に自分の店をアピールし、入店してもらえるように誘導することですが、その設置には車の特性を考えた工夫が必要になります。
車は走っています
言うまでもなく、車は信号待ち等で止まっている以外は相当のスピードで走っています。
その為、時速40kmくらいで走れる道路では、最低でも50mくらい手前から、自店の看板を認識してもらわなければスムーズに入店してもらえません。
何故なら、車は急にはとまれず、急に視界に店が見えたとしても、その時はすでに通り過ぎている、ということになるためです。
車の視界は狭い
車を運転する人は座った状態で遠くを見ていますので、看板の位置が低くても、逆に高すぎても視界に入りにくくなります。
一般車両の運転席の目線は地上から約1m、運転しながらの上下の可視角度は10度以内であり、10m離れた位置からもっともよく見える高さは3メートル以内とされています。
これを基準として、ベストな高さを試行錯誤してください。